東京外かく環状道路 千葉区間 開通
- 【開通区間】
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・東京外環自動車道:三郷南IC(埼玉県三郷市鷹野)~高谷JCT(千葉県市川市高谷)
・国道298号:国道6号(千葉県松戸市上矢切)~国道357号(千葉県市川市高谷) - 【延長】
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・東京外環自動車道:15.5km
・国道298号:11.4km - 【開通IC・JCT】
- 三郷中央IC、松戸IC、市川北IC、市川中央IC、京葉JCT、市川南IC、高谷JCT
- 【車線数】
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・東京外環自動車道:4車線
・国道298号:4車線
開通までに半世紀を要した「東京外かく環状道路 千葉区間」(三郷南IC~高谷JCT)が6月2日(土)に全線開通します。開通により外環道全体計画の約6割が完成し、4つの放射道路の東関東自動車道・高谷JCT、常磐自動車道・三郷JCT、東北自動車道・川口JCT、関越自動車道・大泉JCTで結ばれ、成田や浦安から放射道路へのアクセス(埼玉・北関東方面)が大幅に改善され向上します。また併設される一般国道298号(国道6号~国道357号間)も同時に開通し、これにより周辺道路並びに市川~松戸エリアの渋滞も緩和されます。
私は、今後も効率的な物流ネットワークの構築や慢性化した渋滞の緩和に向けて、県内の道路網整備を進め、“千葉力”向上を目指し「千葉県に住んで良かったね」「千葉県に行ってみたいな」という郷土づくりを進めていきます。

物流の生産性向上、都心の交通円滑化
千葉の湾岸エリアから関東各地、更にはそれ以遠へのアクセスが都心を通ることなく可能になり、第1次、第2次、第3次の全産業において全国有数の規模を誇る“千葉力”の飛躍的な躍進が始まります。例えば東関東道から関越道、東北道、常磐道への所要時間が今まで約60分~45分かかっていましたが、約18分~26分短縮されます。沿線の企業からも湾岸エリアは成田・羽田両空港の中間で、首都高速湾岸線や東関東道があり、利便性が良く今以上更に便利になる。また東北道をはじめ関越道方面へのアクセスが向上し、企業としての立地ポテンシャルも向上すると述べています(平成30年3月物流施設開発会社 ヒアリング調査より)。
京葉道、千葉東金道、東京湾アクアライン、東京湾アクアライン連絡道、富津館山道、圏央道といった県内道路網と合わせ更に整備が進めば、物流機能は高まり、当然全産業において生産性も上がり、首都圏のみならず全国各地に向けて“千葉力”を発信することができ、“千葉力”の評価が上がることになります。

沿線地域の渋滞緩和・生活道路の安全性向上
同時に開通する国道298号(国道6号・松戸市上矢切~国道357号・市川市高谷)は、市川・松戸間で初めてとなる4車線道路で、時間が短縮されるだけでなく周辺道路から国道298号に交通がシフトすることにより地域の交通環境改善が始まります。つまり沿線地域の朝夕の渋滞緩和に加え、生活道路への迂回流入が減少し、通学路等の安全性の確保・向上、事故防止が図られるのです。地域住民の安心、更には安全で快適なまちづくり、地域経済の活性化や防災力の向上等が期待されます。
県内各地域への観光交流の促進
県内各地には人気観光スポット、レジャー施設、リゾート施設、大型ショッピングセンター等の商業施設、道の駅等があります。今回のような道路交通網整備は、観光施設とのアクセス向上や道路選択肢の増加により、観光資源豊富で広大な面積を持つ本県に多くの方が来県していただく利便性が向上し、広域的な観光交流促進につながります。例えば、つくばから東京ディズニーリゾートへの所要時間は約18分短縮されます。川越からは約10分短縮されます。同様に首都圏近郊に向かう本県の皆さまにとっても観光交流を含め利便性が向上します。
資料提供: 国土交通省関東地方整備局 首都国道事務所