平成28年1月 平成27年度補正予算の成立と平成28年度予算審議
立春とは名ばかりの厳しい寒さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私事でございますが、国会に送り出していただいてから3度目の正月が過ぎ、参議院においては国土交通委員会の筆頭理事を拝命いたしております。
さて、1月には、国会にて平成27年度補正予算が成立しました。そして現在、平成28年度予算が審議されています。これらの予算は、アベノミクスによる経済再生をより押し進め、財政の健全化を図るものとなっています。
平成27年度補正予算は総額3兆3,000億円、平成28年度予算は総額96兆7,000億円、合わせて総額100兆円の予算で、日本経済の好循環をより強固なものにしていきます。
この2つの予算において、どのような点に重点をおいているかについてご説明します。
- 一億総活躍社会の実現
- 「希望出生率1.8」及び「介護離職ゼロ」に直結する、子育て支援や介護サービスの充実を図るほか、教育費の負担軽減も進めていきます。また、地方の自主的かつ先駆的な取組を支援する新型交付金、観光立国の推進など地方創生の本格展開を図ります。
- 持続可能な社会保障制度の確立
- 社会保障関係費の伸びを抑制し、診療報酬の適正化、改革工程表の策定など、改革を推進します。
- 事前防災・減災対策の充実や老朽化対策
- 災害復旧を進めるとともに、自然災害リスクを回避するための防災・減災対策を行い国土強靭化を推進します。
- 攻めの農林水産業
- 輸出促進や農業経営の高度化を支援し、土地改良事業の充実により体質強化を図ります。
- 地球儀を
俯瞰 する外交 - 伊勢志摩サミットの議長国として、難民対策などグローバルな課題に貢献するとともに、テロなどを踏まえた邦人の安全対策や、戦略的対外発信に取り組みます。
- 防衛予算の充実
- 防衛予算を充実し、防衛力を着実に整備強化していきます。
- 教育の質向上と科学技術の基盤強化
- 必要な教職員定数の充実をはじめとする教育現場の課題への対応をすすめるとともに、基盤となる科学技術の研究を支援していきます。
- 復興を加速化
- 東日本大震災の被災者支援、除染、産業の再生を推進し、復興ステージの進展に伴う課題に対応していきます。
以上の施策を進めながらも、財政の健全化のため平成28年度予算は一般歳出の伸びを抑制、国債の発行額も前年度より2兆4,000億円の減額を図っています。